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風のつぶやき

「風のつぶやき」は、河原成美がお届けするコラムです。

記念すべき 2005年幕開けにvol.45

 年あらたまりまして2005年となりました。とり年は、大空に大きく羽ばたく年にしたいもの。皆さん、いかがお過ごしですか?。

 河原成美、昨年も本当によく動いた一年でした。上海に居を移し、『78(チーパー)一番ラーメン』を5軒立ち上げ、10月には『博多 一風堂』の仙台店をオープン、そして師走には『京都 五行』が開店致しました。おかげさまで、たくさんのお客さまをお迎えすることができ、ラーメンの持つ温もりとやさしさ、力強さなどをお届けできているのではないかな、と思っています。函館・白河・久留米・池田の4市でラーメン・フェスタに参加させていただいたことも、たいへん意義ある出来事でした。

 さて、2005年が何ゆえに記念すべき年なのかと申しますと、それは『博多 一風堂』が店の暖簾を掲げ、ちょうど20年を数える節目にあたるからです。現在の大名本店のすぐ近くに、1985年10月16日に店をオープンしました。秋晴れの清々しく澄みきった青空が、若干32歳の僕の心を映し出しているかのようでした。

 20年とひと口に言うのは簡単ですが、人間で言えば生まれた赤ん坊が成人に達するのと同じ長い歳月です。分厚い広辞苑を改めて開いてみると、そこには【成人】(1)幼い者が成長すること。また、その人。(2)成年に達すること。また、その人。おとな。
現在、日本では男女とも満二○歳以上をいう。と記されています。「人」を「店」に置き換えるなら、立派に成長して地域の皆さまに認められ、そこに有ることを喜ばれるような存在の店になっていなければならないのだと、そんな気がしてなりません。
厳密に言えば、今年の10月16日が一風堂が成人に達する日で、そのことを考えるとなんだか落ち着かない河原です。やるべきこと、やっていきたいことなど頭に浮かべ、近い将来や少し先の未来に想いを馳せながら、2004年から新年への移り変わりに姿勢を正す日々。

 正月がくると、毎年同じことを考えます。それは「僕たちにとって、この一年が始まりの年」ということ。昨日から今日へ「同じ一日が続いているように思うかもしれないけれど、本当は人は毎日、新しく生まれ変わっているのかもしれません。昨日の自分は、今日の自分の記憶の中の自分です。今日の新しい自分に、清々しく新たな気持ちで命題を課し、一日一日を大切に生きていこうではありませんか。
ブームが去った後には、本物だけしか残らない。ラーメンは日本の国民食としてしっかり定着したばかりでなく、日本のラーメンが世界のあちこちで認められ始め、新たな笑顔を育んでいます。上海でも課題は山積みだけど、中国の人たちに喜ばれている確かな手応えを感じます。

 ラーメンを好きな人たちが、今日もどこかで自分の好きなラーメンを求めて店の暖簾をくぐる。その中に、一風堂も入れてもらえるように、今年も精一杯いい店づくりに努めていこうと思います。成人を迎える一風堂に、変わらぬご愛顧とご指導ご鞭撻を、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。


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