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れんげ堂本舗

風のつぶやき

「風のつぶやき」は、河原成美がお届けするコラムです。

ラーメンの底力、ここに有り。 vol.44

 先般、僕らは福島県白河市で開催された『全国ラーメンフェスティバル in 白河』に出店しました。10月10日と11日の2日間で、来場者は31,000人を超えたそうです。
前日は台風22号に見舞われ、2日間とも小雨模様で心配したけれど、人口47,000人ほどの白河市のイベント会場には、溢れんばかりの人、人、人の群れ。

『ちばき屋』の千葉さん、『すみれ』の村中さん、『花の季』の菊池さん、『トクちゃんラーメン』の小島さん、『春木屋』の手塚君、そして河原。招待店の店主たちは2日間とも会場に張りついて、朝から夕方まで麺上げをしながら、白河や近隣の市町村、遠方からのお客さまのためにラーメンをつくりました。「初めての土地で、おいしいラーメンを食べてもらおう」と皆、真剣だったよ。もちろん、地元『とら食堂』の竹井さんや『英(はなぶさ)』の望月さん、『あずま食堂』の吾妻さんらも一生懸命。
どの店も予定杯数以上にラーメンを提供したものの、それでも足りなかったほど。会場を出て、市内に90軒とも言われるラーメン屋さんへ向かわれた方が多かったようです。

 白河初のラーメンの催し。主催する市役所の方々、地元のラーメン屋さん、ボランティアスタッフの方々、応援に駆け付けた僕らラーメン屋の面々。そしてあの日、長時間待って、一杯のラーメンを大切に、おいしそうに食べてくださった皆さま‥‥。
みんなのエネルギーが、ラーメンをキーワードにギュウッと濃縮された、とても素晴らしい2日間でした。

今年は9月に『第3回 函館塩ラーメンフェスティバル』にも呼んでいただきました。
11月には『とびうめ国文祭 in 久留米 ラーメンフェスティバル』にも出店します。11月6日と7日の2日間、全国から14軒の招待店と、地元のラーメン屋さんを合わせて21軒が久留米の会場に集結し、ラーメンを提供すると聞いています。これまで幾つものイベント会場に出向いたけど、これほど大規模な催しは初めてです。「21軒の味の饗宴」としてギネスブックに申請するらしいよ。

 思えば今をさかのぼる1999年の11月、久留米市で始まった『ラーメンフェスタ』が全国に飛び火して、各地で温かい交流を育んでいます。「ラーメンが再び久留米復興のエネルギー源になる」との志を掲げて旗揚げされた久留米でのラーメンの催しは、今年で6回目を数えます。その仕掛人である僕の友人、香月均君(久留米大砲ラーメン社長)に、心からの敬意を表したいと思う。「香月、ありがとう」。
ラーメンが市民の口に入るようになって、たかだか100年。歴史は浅いけど、もはや日本国中を巻き込む大衆食となって、人々に愛され、親しまれている。生活の一部にしっかりと溶け込み「ラーメンの底力、ここに有り」といった気配に、感慨ひと塩です。

 僕は上海で『78(チーパー)一番ラーメン』の4軒目の立ち上げに当たっています。既存の3軒を合わせると、一日に約1,200〜1,300人のお客さまにラーメンを提供しています。店を増やし、一日に5千人、1万人、2万人といった具合に、中国で日式のラーメンを食べる人を増やしたい。僕らの店以外にも、日本から中国にいろんなラーメン店が出店すればいいと思っている。人口13億人とも14億人とも数えられる中国で、100万人や200万人の人たちが、日式のラーメンを食べる時代が来るといいな。中国に限らず、世界中にもっとラーメンを愛する人が増えていけばいいと思う。食べたことのない人に「おいしいよ、熱いからね」とラーメンをつくっていきたい。

 そうしてる間に、11月の風が吹いてきました。今年もよく動いたな。一風堂や五行、麺翁 百福亭、78一番ラーメンなどの店舗以外でも、小学校やイベント会場などで、大勢の方にラーメンをつくることができました。いい一年が過ぎていこうとしています。来年も、たくさんの人にラーメンをつくりたい。少し早いけど、「今年も一年ありがとう。来年もよろしくネ」


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